買い一巡後はFOMCで様子見、22700-22900円のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2017/12/11 08:59

買い一巡後はFOMCで様子見

先週末8日のNY株式市場は、雇用統計の内容を好感した買いが入り上昇。ダウとS&P500種指数が過去最高値を更新。米労働省が朝方発表した11月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比22万8千人増と市場予想を上回る伸びとなった一方、米連邦準備理事会(FRB)が注目している平均時給の伸びが市場予想に届かず、前月分も下方修正。これを受けて、景気の拡大が続く一方、FRBは利上げを急がないとの見方が広がり買いが優勢となりました。米連邦予算の期限切れによる米政府機関の閉鎖が懸念されたが、米議会は22日までのつなぎ予算を可決し、政府機関の閉鎖がひとまず回避されたことや、欧州連合(EU)離脱交渉を巡り英国とEUが主要な分野で合意したと伝わったこも買い安心感につながる。主要指数が過去最高値圏にあることや週末要因で利益確定の売りも出やすく上値は抑えられましたが、ダウとS&P500種指数はともに続伸し過去最高値を更新。

外資系証券経由の注文状況 差し引き110万株の買い越し

買い注文 770万株
売り注文 660万株

年初来高値更新の条件

①12/1のザラバ高値の【22994円】を時間をかけずに奪回すること。

②日経ボラティリティー指数が11/9は一時24.22まで跳ね上がりました。【16ポイント台】(急落前の水準)まで下がる事。先週末は15.43まで低下する。

③売買代金が【3兆円以上】を維持していること、売買代金が減れば参加者の減少につながるので市場エネルギーを注目しておく事。

本日の日経平均は週末のNY高を好感し買い先行となるがその後は今週ある米国FOMCで様子見と読む。
CME日経平均先物の終値は2万2845円で、先週末の東京市場の日経平均終値2万2811円と比べ30円ほど高い水準。

日経平均株価と上下の節目
 ────────────
 2万2937円 年初来高値(11月7日)
 2万2845円 CME日経平均先物
●2万2811円 先週末終値
 2万2677円 一目基準線
 2万2563円 5日線
 
●本日の予定
 ─────
 08:50 10~12月期の法人企業景気予測調査
 15:00 11月の工作機械受注額

【法人企業景気予測調査】 企業に景況感の変化の方向(上昇・不変・下降)を聞いたこの調査は、日銀短観との類似性から財務省版「短観」とも言われる指標。
※12月調査の日銀短観(DI)は12月15日公表。7~9月期の法人企業景気予測調査では大企業全産業の景況判断指数(BSI)はプラス5.1と2四半期ぶりにプラスに転じており、10~12月期も好調な外需を背景にさらに改善が進む見通し。

米シカゴ・オプション取引所(CBOE)は日本時間本日午前8時から仮想通貨ビットコインの先物取引を開始
。※米CMEグループは18日から取引を開始。


配信元: 達人の予想