ハイテク株がついに下落基調に。日経平均これからどうなる?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2017/12/05 20:04

売り買いが交錯か

【12月5日の日経平均の動き】
5日の日経平均は前日比84円78銭安。
4日の米株市場でハイテク株が売られた流れで、東京市場でも半導体関連株などの売りが目立った。
一時は下げ幅を180円まで広げる場面も見られたが、その反面で内需株に買いが入り、下げ幅を縮めた。


【12月5日15時時点の為替相場】
円相場は、5日15時16分時点では1ドル=112円59~60銭と、前日17時時点に比べ40銭の円高・ドル安水準で推移。
前日は米上院での税制改革案の可決が好感されドル買いが進んだものの、下院案との一本化が難航する恐れがあるとして、円高が進行した。


【12月6日に注目の業種】
為替が円高方向に進んでいる今、円高の進行により下落するおそれのある外需株への投資はリスクが高いと考えられる。
そのような状況では以下に挙げるような、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したい。

<円高メリット業種>
※2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種

1.鉄鋼(前週比+9.07%)
2.建設(同+2.88%)
3.ガラス・土石製品(同+2.01%)
4.石油・石炭製品(同+1.94%)

これらのうち石油・石炭業は、前週との比較で上昇率が緩やかで出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。

もし為替がこのまま円高に向かうのであれば日本株の上昇圧力が弱まってもおかしくないため、12月6日の日本株は【前日と同水準を保つ】と予測する。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想