日経平均15連騰! デフレ脱却へまっしぐら、歴代1位の連騰記録達成
週明け23日の東京株式市場では日経平均株価が前週末比239円高の2万1696円で引け、遂に15連騰を記録した。前週末に1960年12月から1961年1月にかけて記録した過去最長の14連騰と肩を並べていたが、そこからさらに一つ積み上げ歴代単独1位の連騰記録を達成した。
22日の衆院選では大方の予想を上回る自民・公明の与党の圧勝劇がリスクオン相場を後押しした。前週末の米国株市場でNYダウが大幅高で連日の過去最高値を更新したことや、外国為替市場でドル買いが進み一時1ドル=114円台のドル高・円安に傾いたことも強い追い風となった。
市場では「好条件が重なった。行き過ぎに買われているように見えるが、それはあくまで連騰によるスピード警戒感であって、ファンダメンタルズ面から水準的には違和感がない」(国内生保系アナリスト)という見方が強い。今回の上昇相場は名実ともに下期相場入りとなった10月2日から始まっており、「2日新甫は荒れる」という相場格言とは真逆のブル相場に突き進む格好となった。23日の株式市場は業種別には円安を追い風に電機セクターが買われたほか、紙パルプ、鉄鋼、化学などの市況産業が買われ、世界的な景況感の改善を暗示するような色彩をみせた。
日経平均の2万1700円台は1996年7月以来で21年3ヵ月ぶりの高値水準となるが、同年6月には2万2666円と長期波動のフシである戻り高値を形成しており、当面はここを目指す動きとなっている。
ここを上抜けば、上値のフシはバブルの余韻冷めやらぬ91年3月の2万7146円まで見当たらず、「2万2666円は長期デフレ脱却ポイント」(市場関係者)とする声も聞かれる。
株探ニュース
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