午後:債券サマリー 先物は3日ぶり反落、米予算決議可決きっかけに売られる

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/10/20 15:58
 20日の債券市場で、先物中心限月12月限は3日ぶりに反落。米上院が2018会計年度の予算決議案を可決したと伝えられたことをきっかけに、売りが優勢となった。

 債券先物は買い先行でスタート。米連邦準備理事会(FRB)の次期議長を巡る思惑などを背景に、19日の米債券相場が上昇したことが追い風となった。ただ、午前10時30分頃に「米上院が予算決議案を可決」と伝わると地合いが一変。米税制改革進展への期待感が高まるなか、外為市場でドル買い・円売りが活発化し、時間外取引で米10年債利回りが上昇するなど、リスク選好の流れが強まったことが安全資産とされる債券の重荷となった。この日に実施された日銀の国債買いオペは「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」の応札倍率がいずれも前回を下回ったが、相場を押し上げるまでには至らなかった。

 この日の先物12月限は150円44銭で始まり、高値は150円46銭、安値は150円27銭、終値は前日比7銭安の150円31銭。出来高は3兆3926億円となった。

 現物債の利回りは、10年債が前日比0.010%上昇の0.070%、20年債が同0.010%上昇の0.605%、30年債が同横ばいの0.885%だった。


出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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