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◎〔米株式〕NYダウ、反落=高値警戒感広がる(12日)

 【ニューヨーク時事】12日のニューヨーク株式相場は、高値警戒感が広がる中、利益確定の売りなどが出て反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比31.88ドル安の2万2841.01ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は12.04ポイント安の6591.51で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4533万株増の7億8785万株。
 米労働省が朝方発表した9月の卸売物価指数(PPI)は季節調整後で前月比0.4%上昇し、市場予想(ロイター通信調べ、中央値)と一致。エネルギーと食品を除いたコア指数も0.4%上昇し、予想の0.2%上昇を上回った。新規失業保険申請件数も前週比1万5000件減の24万3000件となるなど、経済指標はおおむね堅調な内容だったが、株価がほぼ連日にわたり史上最高値を更新する中、高値警戒感から利益確定の売りが出やすかった。
 米企業の7〜9月期決算の発表が本格化する中、この日は米金融大手JPモルガン・チェースとシティグループが業績を報告。両社とも純利益が前年同期比で7%超上昇し、1株当たり利益も市場予想を上回るなど業績は堅調だったが、クレジットカード向けの引当金が増えたことが個人消費の先行き不透明感につながり、株価はじり安となった。
 また、米グッゲンハイム証券のアナリストはこの日、娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーについて、インターネット動画配信事業への参入に伴う巨額の費用が収益を圧迫する恐れがあると指摘。投資判断と目標株価を引き下げたため、ディズニー株に売りが集まり、ダウの重しとなった。
 個別銘柄(暫定値)では、ディズニーが1.6%安とダウの下げを主導。銀行株も売られ、JPモルガンは0.9%安、シティグループは3.4%安。翌日に決算を発表するバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)とウェルズ・ファーゴもそれぞれ1.5%安、0.8%安となった。一方、キャタピラーは1.1%高、マイクロソフトとユナイテッド・テクノロジーズはともに0.9%高と買われた。(了)
[時事通信社]
配信元:時事通信