【売り】東京電力ホールディングス㈱(9501)新潟県知事選挙結果は原発慎重派の勝利。再建に影落とすか= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2016/10/17 18:56

■注目銘柄:【売り】東京電力ホールディングス㈱(9501)

首都圏1都7県、静岡県の富士川以東の地域を事業地域とする電力会社。
福島第一原子力発電所事故の復旧および賠償のため、日本国政府による公的資金が注入されている。
1951年設立、本社所在地は東京都千代田区。

■注目理由
7月28日に決算を発表。
平成29年3月期第1四半期(4-6月)の業績は、前年同期比で売上高△18.5%、経常損益は△36.1%となった。
売上営業利益率は前年同期の14.7%→11.4%に低下し、やや苦戦しているようだ。

チャートを見ると、17日の株価は急落し、一時382円をつけた。
新潟県知事選挙が10月16日に投開票され、無所属新人で共産、自由、社民の各党が推薦する米山隆一氏が初当選したと伝わっているが、一部報道によれば、同氏は東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に慎重な立場を鮮明にしているとされる。
米山氏が当選したことで柏崎刈羽原発の早期再稼働が難しくなるとの見方から、同社の経営再建の打撃となることに懸念する売りが向かった模様だ。(出典:2016年10月17日 Kabutanニュース)
一目均衡表によると、中期的な相場を示す基準線よりも短期的な相場を示す転換線の方が下にあることから目先は軟調に推移すると思われる。
また、株価の下落にともないボリンジャーバンドが拡張しているので、本格的な下降トレンドの前兆と捉えることもできる。
しばらく様子を見ておく方が無難かもしれない。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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