【買い】アウトソーシング（2427）：求人回復、改正労働者派遣法の追い風が吹く中でも、さらに・・・=GLA戸松信博

50日移動平均線をサポートラインとした反騰を期待

工場製造ラインや設計・開発工程などへの人材派遣、請負を主力とするアウトソーシング事業会社。東海、関東を軸に全国展開し、国内企業グループ18社、海外企業グループ25社からなるグローバル企業です。

売上ベースでの構成比は、国内製造系アウトソーシング事業38.5％、技術系アウトソーシング事業40.3％、海外事業19.2％となっています（2015年第3四半期末）。

トヨタを始めとする自動車関連業界に顧客基盤をもち、製造系アウトソーシングで成長してきましたが、各メーカーが海外へ生産拠点を移しだしたため、同社も2010年から海外進出を展開してきました。

製造系アウトソーシング事業は2012年時点では売上の57.4％を構成していましたが、今後人口減少、メーカーの生産海外移転を背景に縮小が予測されるため、中長期的に需要増が期待される土木建築分野、成長余地の大きな海外事業の拡大を計画し、経営の多角化を図っています。

企業景気回復を背景とした求人の増加と、それを受けて労働市場は逼迫状態にあり、採用コストの高騰が見られます。そのような状況下で、PEOや、社内キャリアアップシステムによる低コストでの技術者獲得を実現しており、これは他社に対して価格競争力を発揮できるビジネスモデルだと言えます。また、改正労働者派遣法の施行による派遣労働者ニーズが高まっていることも追い風となります。

業績は堅調に推移しています。株価は12月は調整となったものの、50日移動平均線をサポートラインとして反発してきており、1月はこのまま株価の反騰を期待したいところです。