タグ:伊集院静 のブログ

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  • (略)街から少しずつ酒乱が消えていく。もうすぐ忘年会のシーズンである。交差点の真ん中で月に吠える社長さんや、電信柱に外掛けをかける部長さんは少なくなった。 昔に比べて、今は皆しあわせなんだろうか。飲まずにはいられない、酔わずにいられるか、という人生が消えたとはとても信じられない。 新婚ほどなく酔っ払って帰宅して、新妻を汲み伏そうとした男が、性的暴力を受けたと、すぐに離婚されたそうだ。酔っ払っていないで汲み伏す男... ...続きを読む

    タグ:伊集院静 銀座の花売り娘 
    登録日時:2014/10/20(02:17)  
  • (略)その時期、日本文学、世界文学の大半を読んでみた。 (略)小説は才能が作るものと思われようが、それは間違いである (略)最後の一行まで書けたのは、作家の吉行淳之介氏が、いったん書きはじめたら途中で投げ出す奴はダメだ、ともかく書きとげなさい、と言っていたからだ。 ともかく打てないボールも打ったのだろう。だから私は今でもサイン会の時にやってきた人に言う。「良さめの小説もあるかもしれないがヒドイのもあるから気を付... ...続きを読む

    タグ:伊集院静 
    登録日時:2014/03/23(00:08)  
  • 手配していた「いねむり先生」が届いたので、むさぼるように読んでみた。 伊集院静は、エッセイストというイメージが強かったのだが、「受け月」という作品で92年に直木賞を取っている小説家であった。「いねむり先生」の中にも、小説家らしい表現がさりげなく出てくるので。 阿佐田哲也との交友と、共に苦しんできた幻覚などの病状との闘いぶりを、しばしば連れ立つことになる地方への競輪旅打ちを通して描いている。 書籍のカバーを外して... ...続きを読む

    タグ:色川武大 阿佐田哲也 伊集院静 いねむり先生 
    登録日時:2013/05/06(21:12)  
  • 麻雀で有名な故・阿佐田哲也がナルコレプシーだったというのは、有名だ。 その後、たまたま偶然に人から譲り受けて読んだ、直木賞作品「離婚」の色川武大が、阿佐田哲也のもうひとつのペンネームだと知り、驚いたのも随分と昔の話だ。 ところで、伊集院静の著書で「大人の別れⅢ」というのを見つけて、何となく読んでみると、なかなかオモロかったので以前にもここに書いた。彼が、巨人軍をドラフト1位入団した横山氏と大親友だということで、... ...続きを読む

    タグ:ナルコレプシー オレキシン 櫻井武 伊集院静 色川武大 
    登録日時:2013/04/25(11:33)