衣雲さんのブログ
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投機マネーはいつも「轟音を立てて」引き上げる
投機マネーは限られた地域に集まり、投機マネーが集まった地域ではバブルの膨張と崩壊が起こるものです。その歴史を遡ると、遥か昔、ルネサンス華やかなりし14世紀のジェノバやフィレンツェ、ヴェネツィアにたどり着くとブローデルさんという偉い経済学者が言いました。当時のイタリアには既に活発な証券市場があって「未来の価値」が活発に取引されていました。しかし盛期ルネサンスと呼ばれるイタリアバブルはローマ略奪によって弾けます。戦争の終結がしばしばバブル崩壊を引き起こす歴史はここから始まった・・・と言ったら、ちょっと言い過ぎかもしれませんが・・・
じゃあ最初の近代的株式市場はどこで生まれたのでしょう?これは有名な話ですが、答えは17世紀のアムステルダム。「チューリップバブル」という言葉を聞けばピンとくるひとも多いかと思いますが、このとき私たちの知っている様な爆発的な信用膨張を伴う「バブルの狂乱」の歴史が始まったといわれています。チューリップバブルが「轟音を立てて」崩壊すると、18世紀はパリとロンドンの時代。19世紀になってもロンドンの時代はしばらく続きましたが、20世紀に入り第一次大戦頃からものすごい勢いで米国に流れ込みました。その間、日本の高度経済成長で一時的に日本に集まった時期もありました。しかし総量規制を皮切りに平成バブルが崩壊するとまた「轟音を立てて」投機マネーは米国に引き上げていったのはご存知のとおりです。
そして21世紀。初めの10年間はどうやら中国の時代でした。しかし10年かけてゆっくりと中国に集まった投機マネーは、皆さんもご存知の通り、今「轟音を立てて」米国に引き上げています。リーマン危機後に株式市場が崩壊してからも、不動産バブルは膨張を続けていました。平成バブルの日本を思い出してみたらわかりやすいでしょう。当時、銀行が表立って不動産投資に融資するわけにはいかなかったため、旧住友銀行を先頭に日本中の銀行が協力預金やノンバンクを利用した迂回融資を行ったのでした。株式市場の崩壊後、これと同じことを政府と民間がグルになって大規模にやってきたのが中国です。
その後日本はどうなったかは先に書いたとおりです。しかし中国は日本の高度経済成長とバブル崩壊をよく研究しているので、「日本と同じ過ちを繰り返さない」はずです。でもそれが「日本とは違う過ちを起こす」という意味しかもたないことに、それほど遠くない未来に「優秀な」中共の官僚たちも気づくことになるはずです。日本や米国への影響は?当然大きな影響があるでしょう。中国経済が躓けば一時的に市場は大パニックに陥るはずです。しかし、その後はわかりません。ただ、平成バブルが崩壊した直後から日本経済は長期低迷に陥りましたが、それとは対照的に米国ではITバブルに向かっていったことは憶えておくべきでしょう。
じゃあ最初の近代的株式市場はどこで生まれたのでしょう?これは有名な話ですが、答えは17世紀のアムステルダム。「チューリップバブル」という言葉を聞けばピンとくるひとも多いかと思いますが、このとき私たちの知っている様な爆発的な信用膨張を伴う「バブルの狂乱」の歴史が始まったといわれています。チューリップバブルが「轟音を立てて」崩壊すると、18世紀はパリとロンドンの時代。19世紀になってもロンドンの時代はしばらく続きましたが、20世紀に入り第一次大戦頃からものすごい勢いで米国に流れ込みました。その間、日本の高度経済成長で一時的に日本に集まった時期もありました。しかし総量規制を皮切りに平成バブルが崩壊するとまた「轟音を立てて」投機マネーは米国に引き上げていったのはご存知のとおりです。
そして21世紀。初めの10年間はどうやら中国の時代でした。しかし10年かけてゆっくりと中国に集まった投機マネーは、皆さんもご存知の通り、今「轟音を立てて」米国に引き上げています。リーマン危機後に株式市場が崩壊してからも、不動産バブルは膨張を続けていました。平成バブルの日本を思い出してみたらわかりやすいでしょう。当時、銀行が表立って不動産投資に融資するわけにはいかなかったため、旧住友銀行を先頭に日本中の銀行が協力預金やノンバンクを利用した迂回融資を行ったのでした。株式市場の崩壊後、これと同じことを政府と民間がグルになって大規模にやってきたのが中国です。
その後日本はどうなったかは先に書いたとおりです。しかし中国は日本の高度経済成長とバブル崩壊をよく研究しているので、「日本と同じ過ちを繰り返さない」はずです。でもそれが「日本とは違う過ちを起こす」という意味しかもたないことに、それほど遠くない未来に「優秀な」中共の官僚たちも気づくことになるはずです。日本や米国への影響は?当然大きな影響があるでしょう。中国経済が躓けば一時的に市場は大パニックに陥るはずです。しかし、その後はわかりません。ただ、平成バブルが崩壊した直後から日本経済は長期低迷に陥りましたが、それとは対照的に米国ではITバブルに向かっていったことは憶えておくべきでしょう。
> 目先の指数に、相も変わらず踊らされております。
> 形はどうあれ、これからの推移にうまく付き合って行きたいと考えますが、、、とても助かります。
私は、とりあえず最悪でも振られない様に、ミスターマーケットとはわりと慎重なお付き合いをしてます(笑)
衣雲さん
こんばんは
「きっとこれから大きな波乱がおこると思いますが…」はこれですね。
以前読んだ頃は、上海総合指数が6/25に1849まで急落したりで心配してました。
お気楽な私は、続々と中国政府が発表する良い経済指標により徐々に警戒をゆるくしていました。
造られた信用ならぬ指標と云う噂も飛び交ってはいましたが。
最近強気に傾きつつあったので再考してみます!!
こんばんは
興味深いことですね、、、
今の中国の推移も大いに気になっていながら
目先の指数に、相も変わらず踊らされております。
この1カ月も持ち株の暴落に遭いながら、、、
形はどうあれ、これからの推移にうまく付き合って行きたいと
考えますが、、、とても助かります。
またよろしくお願いいたします。
相場もですが、「どうなる」はわかっても「いつ」は難しいですよね
7〜8月(=参院選後)って言ってる人、結構多いですが、せっかちですね11月は・・・わかりました、注意します。7,000円まで下がったら買いたい放題ですね(笑)
中国の不動産バブルの崩壊は、1990年前後みたいな長期的な上昇に向けたダイナミックな動きになってほしいと期待してます。当時のことを調べてみると、1989年12月で日本はピークアウトしてるけど、世界経済の方は、東西ドイツの統一やソ連の崩壊を経て、猛烈な勢いで膨張してるんですよね。そのしわ寄せを円高と米国債購入で日本が全部被っただけなわけですが・・・ 米国の株式市場もイラクによるクウェート侵攻と湾岸戦争で一時的に下げただけで順調に上昇して、ITバブルまで行きましたし。もしかしたら日本の立場を中国が担うだけで、似たような道程をたどるかな?とか。あとは中国が物価上昇に耐え切れなくなるのが先か、中共崩壊するのが先かだけの問題?
こんばんは 衣雲さん
中国はバブル崩壊すると思う! これはま逃れられないORZ
只、喫緊の課題! X DAYはいつか?
今調べてるけど、
俺なりに考えて見て
1) 参議院選挙の後
2) 11月フェッジファンドの決算の後
* どちらも、危険 フェッジファンドが 騒げば終わり!
2番だと見ているが、この間の様に 裏かかれると
どうも成らんね!
今回は 爆負けしてる 株オ除いて 総利確の予定だよ!
また日経平均7000円ぐらいに成ったら ボトムで打つよ^^
「日本と同じ過ちを繰り返さない」はずです。
でもそれが「日本とは違う過ちを起こす」という意味しかもたない
確かにその通りですね。
日本と違った莫大なスケールですから大変でしょうね