元祖SHINSHINさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ1668件目 / 全2708件次へ »
ブログ

作家志望者に告ぐ まずパクれ!

村上春樹も、寺山修司も、谷崎潤一郎も、芥川龍之介も、

みんなみんな、ホントウはパクリストだった!

 

★「あらゆる小説は模倣である。」

  帯:作家志望者に告ぐ まずパクれ!

  清水良典著 幻冬舎新書 2012.7.30.第一刷

 

小説を読むのは好きではないけれど、

小説がどーやってできているのか興味があったので、

密かにいろいろなハウツー本を読んできた。

 

スペイン酒場で知り合ったMという文筆家と知り合った縁で、

「小説研究十六講」という木村毅という著者が書いた1980年の書籍を借りたりした。

 

その後も、森村誠一氏の書いたものなど、色々読んできたのだが、

この清水良典氏の書いた書籍は、ホントウに面白い。

前作の「2週間で小説を書く」よりも、こっちの方が圧倒的にイイ。

 

例えていうならば、

どーやって行われているのか皆目不明なマジックを、

目の前で種明かししているような内容になっている。

 

それに、登場する作家が他にも、三島由紀夫や佐藤春雄、澁澤龍彦などなど

著名な作家たちなのだが、

各位にまつわるエピソードもたくさん紹介されており、

そうしたウンチクを拾うだけでも、飲み屋で十分な魚になるという塩梅だ。

 

ケータイ小説やおたく、腐女子による「やおい」の考察にいたっては、

ジャーナリスティックな話の上に、専門家としての洞察が加わっており

一読の価値があった。

 

「オリジナリティ」とは幻想であるという考察も、

ひどく説得力があって、妙に納得してしまうし、

何故か不思議とホッとする自分を見出せる。

 

そういえば、発明や商品開発の世界だって、

何らかの下敷きがあった上で、

もっと工夫してその上を行ってやろうというのが動機になっている。

 

それは元来、日本人が最も得意としていることなのであった。

要は、中国のようにあからさまに稚拙にパクルのではなっくて、

もっとエレガントに、時にはオマージュを含みながら、

或いは面白くパクレば、

そして更にはひと捻りしていれば、問題ないってことがわかるからホッとするのだ。

 

この書籍は小説というものを題材にして、

そうしたパクリの流儀を、何本もの実例を提示しながら種を明かし検証をしているのだった。

 

著作権に留意しながら、どこまでがセーフなのか、

これを知らないと小説は書けないということだ。

なぜならば、オリジナリティなんて幻想だからだ。

 

 

 

 

 

 

 

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。
2件のコメントがあります
  • イメージ
    元祖SHINSHINさん
    2012/9/6 01:35
    オイラには、ネコの手だけで十分です(笑)
  • イメージ
    リモネンさん
    2012/9/5 08:13

    元祖SHINSHINさん  おはよう ございま~す

     

    マンガの方もぉ~ ・・・

    今 人気のぉ~ “ ワンピース ” も “ 怪物くん ” “ ファンタスティック ④ ”

    “ スーパー スリー ” の 主人公 等の 手足が伸びて闘う お話しですよねぇ~

    http://www.youtube.com/watch?v=OreKtQx0pUE

     

    まぁ~ 個人的にはぁ ロビンの あの 沢山 ある手でぇ~ ・・・

    気持ちよく してもらえたの ならぁ~ とっても 嬉しいですよねぇ  ( ^  ^ ゞ