木下 晃伸さんのブログ
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郵政改革後退が買いブレーキ
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● 【本日のニュース】/郵政改革後退が買いブレーキ
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日本郵政の西川善文社長の後任人事は21日、元大蔵次官の斎藤次郎・東京金
融取引所社長(73)の起用が決まった。亀井静香郵政・金融担当相が「脱官
僚」を掲げる民主党政権の注目人事で次官OBを選んだことに、各界に驚き
が広がった。人選の過程では経済界との調整に難航した形跡もある。
(2009/10/22付日経速報ニュースより抜粋)
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【ニュースの深層】日本への魅力は低下せざるを得ない
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸です。
■昨日お届けしたように、日本郵政の西川氏が辞任されました。それは、日
本にとって「国家の損失」に匹敵するものだ、ということもお伝えしました。
実際の会社においても、否定や批判をするだけの輩はいつでもいます。
しかし、実際に行動に移すことができる人は100人に1人ぐらいの割合になり、
そして、目標を達成することまでいける人はさらに率が小さくなるでしょう。
■そのレベルが、日本の金融がもう一度世界の中で存在意義を見いだせるか
否か、という水準にもなれば、実行し目標達成までの困難はとてつもないも
のです。
それを可能にする可能性があった逸材、西川氏が辞任されたことで、日本に
とって最後のチャンスがなくなってしまった、と言っても過言ではないでし
ょう。
■巷で言われているように官僚出身だからダメというのは議論としては乱暴
すぎます。
ただし、官僚の中で培われて来た常識から起こるであろう今後の展開を客観
的に見れば、投資家は改革が後退したと考えるでしょう。
スポーツの世界で起きているように、すでにビジネスは世界レベルでの戦い
です。そして、これもまた同様に、世界にどんどん優秀な人材が流出してい
っています。
これから5年、10年と経過する中で、ビジネスパーソンにも同様の動きが加
速していくことになると思います。
人材が世界に飛び出していくように、マネーも海外にどんどん流出していく
ことになると考えます。準備は早いに越したことはありません。
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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こんにちは
その可能性もありますが、もう少し、様子をみないと、なんともいえません。
この問題は、民主党の、存亡にかかわる問題になる可能性もあると、思います。
慎重に、見ていきたいですね。
小泉版「郵政改革」をやめると言って政権を取った人たちが、それを後退させるのは当然だと思いますが・・・。
仮に「郵政改革」をそのまま推進したとすれば、有権者に対する裏切りなのでは。