卒業 雪月花殺人ゲーム

[tommyNさん]

卒業 雪月花殺人ゲーム

東野　圭吾

講談社文庫

卒業を控え、それぞれ忙しい大学四年の七人が、友人の殺人事件に巻き込まれる。自殺か密室殺人かわからないなかで、加賀恭一郎と沙都子が謎を追究していく。そんな姿が若々しい感じを受け、友人のつもりが本当はあまり何も知らない現実がリアリティを感じさせる。

人を殺す理由は案外、簡単な理由であることが多いと思う。他人から見れば、たいしたことないでも本人には重要であることはよくあると思う。それぞれに悩みや問題を抱えている様子がとてもよく