堅実さんのブログ
お婆さんの知恵(6.10.25)9時30分
わたしが、4歳ころから6歳ころまで、お婆さんがこう言った。「歳の上の人と遊びなさい」「大将(軍人の)になりなさい。」
これは、こういう事だったのだろう。歳の上の人は、考えることが、同年齢よりも、勝れている。だから、そういう人と遊んでいると頭がよくなる。
大将になりなさいは、お婆さんの時代は、日中戦争、続く太平洋戦争を経験したので、仕事で軍隊に入ったら、そこで、出世して大将になりなさいということだった。
歳の上の人と遊びなさいは、これは、間違っていた。子供のことである。歳が2,3歳上でも、ほとんど、変わらないのである。大将に、なりなさいは、そう簡単に、軍の中で出世できるはずがない。
ただ、戦後の自衛隊に入隊していたら、持前の性格で、登用試験に合格して、かなりの上に、いっていたと思う。警察官も、同じである。
ここで、残念なのは、若くして、身体が病気になってしまって、それどころか、普通の会社の入社試験でさえ、先ず、仕事が普通にできるかが、心配であった。
それよりは、生きることが不安だった。こんな健康状態だったから、結婚は、諦めていた。しかし、結構若い女性から、結婚してと、申込があったが、断るのが辛かった。断る理由である。中には、かわいい子がいたが、辛かった。なにしろ30まで。生きられるかどうかの健康状態だったから。
30を過ぎた頃から、ここまで生きたのだから、結婚してやろうと、思った。そして36歳で、遅かったが結婚した。その頃から、人生なるようにしかならないと思い始めた。早死にすれば、こんな男を選んだ女は、運が悪いと思えと、思うようになった。しかし、節制は常にしていた。そのおかげで、子供2人は、まあまあの美人で、早めに結婚できた。ここで、親としての責任は、終わったと、思っている。
その後も、楽しみよりは、健康に注意しているので、現在まで、生きている。これで、分るのは、節制すれば、身体が弱くても、かなり、生きられることだ。
ここで、母親の言葉を思いだす。日露戦争の乃木大将の母親は、乃木が嫌いな食べ物は、わざと、食卓に出したという。そして、乃木が、何でも食べるようにしたという。古い話ばかりですが、こんな古い人です。
まあ、今の時代は、食べ物が、無かった時代と比べ、贅沢三昧の時代です。
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知人に自衛隊の大将経験者がいるのですが、そのひとの言動がすべて正しいとは全く思わないものの、その決断力とか実行力とか周囲を引っぱる力、というのは確実なものがあります。団体を率いるためには必須の能力ですが、それが必ず正しいとは限らないところが人生観と団体の統率力の違いですね。