堅実さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ33件目 / 全1010件次へ »
ブログ

ちゃんちきおけさ2(6.10.22)10時48分

(続けて、載せたかったのですが、急に、選挙になり、のびのびになって、しまいました。)


速水融先生の勲章は、政治の世界での、勲章(勲1等)は、たいしたことはないのですが、学術の世界で、勲1等は、滅多にもらえません。その点、すごい人だなと、思っております。


この人の、研究の成果で、明治時代の日本の急速な工業化は、江戸時代に、その素地があったことが、評価されたのです。

 

1 江戸では100万人の人口。

2 それを支えるには、飲み水(上水道)の確保。

3 商業の発達。それを支える、ソロバン。読み書き計算のレベルの高さ。

  人的資源のレベルの高さがあった。寺子屋などがあり、識字率は5割を上回ったという。これが西洋の考えの理解に役立った。これは世界でも学力レベルが、トップだった。

4 食料を支える、交通網の整備があった。

動力はなかったものの、海では、運搬手段の海運業が発達。

尤も、この頃は、世界でも動力を使う方法はゼロに、近かった。

5 東海道をはじめとする、江戸への5街道があった。道路網の整備。

6 全国の、穀物生産は、江戸へ(100万人の人口を支えるため)荷車などを使って、運ばれた。

7 貨幣経済の発達。貨幣経済が発達しており、江戸の人は、銭を使って、品物を売買するのが、普通の世界になった。

8 また、紀伊国屋文左衛門(今の紀伊国屋)に象徴されるように、豪商が、出現した。この様に、江戸時代には、資本の蓄積が進んだ。これは、明治になって、民間の株式会社設立に、役だった。

 

ここで、余談ですが、江戸時代は「銀本位制」の貨幣制度だった。記憶によれば、金と銀の交換価値は1対4だった。海外では1対3。これに目を付けた、外国人は、日本で、銀を金に交換し、それをヨーロッパや香港で、金と交換した。これは、ただ、貨幣を交換するだけで、大儲けをした。これは今では日米金利差を利用して、円をドルに交換してドルで運用する、(キャリー取引)と、原理は同じである。


また、江戸時代は、少しずつ物価が上昇する現象が生じた。これは今で言えば、消費者物価の上昇である。このため、武士は江戸時代の260年の間に、次第に、困窮した。それは武士の収入は石高だった。260年の間、石高は同じで物価は上昇することが原因だった。


また、田沼意次が、小判の質を落としたと、悪口を言われるが、これは、経済が発達したことと、外国人により、金が国外に持ち出され、金の量が減ってしまったことによる。それと、貨幣の量,金の地金の量が、足りなくなったことにもよる。それほど、国内の金は、海外に流失したのだ。

 

以上の様に、こんな事が、明治になって、急速な工業化に、役だったのです。日本は植民地にならなかった一つの原因でもあります。


これを考えると、今でも、人的資源、学力を高めることは、重要なのです。人的資源は、昭和になって、東南アジアを工業化するのに、忘れていたことです。機械を設置しても、それを動かす能力が無くて失敗しました。始めは、どうしてうまくいかないのか、分らなかった。それが、機械を動かす人の能力が、無かったことが、後になって、分かったのです。


これは、現代でも通じます。人的資源のレベルを高めることです。今の日本の経済の停滞、斜陽化は、この人的資源が世界から見て、劣っていることです。

どうも、社会が低レベルになっています。ハングリー精神が失われております。


生活レベルを落とすなら、それを認めるなら、こうするしかないのです。生活レベルを落としも、それで、よしとする。当たり前のことを、言いました。

 

4件のコメントがあります
  • イメージ
    kouboudaisiさん
    2024/10/22 11:29

    何時もお世話になっております。

    >生活レベルを落とすなら、それを認めるなら、こうするしかないのです。生活レベルを落としも、それで、よしとする。当たり前のことを、言いました。


    生きて行く 事さえ出来ず 困り果て   弘法


     

  • イメージ
    パラちゃんさん
    2024/10/22 12:13
    こんにちわ!
    屋台で出された小皿を叩いて、遠くの故郷を思いながら、酔っ払いの
    男が歌っていたとも言われている三波春夫さんのちゃんちきおけさは、かなり懐かしい歌ですねぇ~   
    アハハハ


    しがない男達の人生の悲哀がある名曲だと思っていまぁ~す!   
    アハハハ!

  • イメージ
    堅実さん
    2024/10/22 13:55
    kouboudaisi    さんへ

    「生活レベルを落とすなら、それを認めるなら、こうするしかないのです。生活レベルを落としも、それで、よしとする。当たり前のことを、言いました。

    生きて行く 事さえ出来ず 困り果て  弘法 」


    お気持ちは、分かりますが、精神科医(森田療法、慈恵医大、九州大学、慶応大学で採用、実施している。)は、こういいます。これは神経症の治療の民間団体「生活の発見会」にでておりました。

    生活の発見会は、ホームページをもっております。時間が有れば、みてくさい。


    重症な人には、こう指導しております。健康な人でも、同じです。


    1 今、目の前にある、やるべきことを、やってゆく。

      ご飯を食べたら、お茶碗は、洗う。

      部屋が、汚れていたら、時間があれば、かたずける。

      森田療法は、特別な方法では、ありません。

      人が、普通にやっていることを、その人も、まず、ひとつずつ、

      やってみる。

    2 わたしのブログは、特に、森田療法とは、書きませんが、森田療法

      を、あちこちに、採り入れております。


    3 当たり前のことを、言っております。修行とも言えます。

      仕事なら、きちんとやる。

    4 前にも言いました。愚痴はいわないことです。森田療法では、言わ

      せません。症状が、悪化するからです。

      愚痴をいうと、本当にそうなって、益々、落ち込みます。

      自分にウソでもいいから、愚痴は言わないことです。

      この前、コメントを、書いて、このことを言ったら、その場で、

      愚痴をいったのです。

      この人は、株でも、その他でも、救いようが、ないと、

      おもいました。


  • イメージ
    堅実さん
    2024/10/22 13:59
    パラちゃん  さんへ

    「しがない男達の人生の悲哀がある名曲だと思っていまぁ~す!  
    アハハハ!」

    この言葉がでてきましたよ。そうなんです。そこら辺にいる男が、自分の境遇は、みじめだなーと思う、哀愁の感じのする歌なのです。
    期待していた、ブログが、でました。


コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。