未曾有の大災害となった東日本大震災。想像を絶する数多くの尊い命をはじめ、風光明媚な海岸沿いの素晴らしい風景や風土、歴史、文化、産業、平穏な日々の暮らしなどを一度に喪失した悲しみに、日本全体が呆然と立ち尽くし、失意に暮れるしかない惨状に向き合いました。しかし、大震災から１ヶ月も経たないあいだに、日本は再び立ち上がろうとしています。多くの国民や、海外からの支援とともに、勇気の数がひとつずつ、そして急速に増えています。傷跡がどれほど深くても、脈々と受け継がれた日々の生活を取り戻そうという希望の光は、多くの被災者や日本の未来を照らし始めています。

大震災によって、世界の工場が止まりました。なぜでしょうか。東北からの部品供給がストップしたからです。日本の高い技術力は、世界のシェアを席巻している事実が浮かび上がったのです。一時は急落した株価も、復興の進展によって需要が急速に高まり、バブル崩壊後２０年ものあいだ、解決できないまま停滞してきた日本経済も、この大震災を機に歴史的な大転換期を迎えようとしています。こんなときだからこそ、明るい未来を展望し、それを実現する第一歩を示すことが大切ではないでしょうか。日本が目指す復興後の姿は、このあとの歴史が必ず証明してくれるに違いありません。

わたしたちは、それぞれが生かされた一人として、明るく希望に満ちた日本の未来を、後世のために再建しなくてはいけません。微力とはいえ、協力できることは何か。そこで、全額義援金セミナーを開催し、復活する日本について皆さまにお話させていただく機会を設けさせていただきました。この発案に賛同いただいた「世界に勝てる！日本発の科学技術」（ＰＨＰ研究所２０１１年）の著者でもある志村幸雄氏と、日本株のファンドマネージャーとして２０数年来のキャリアを持つ高松一郎氏に加わっていただき、発起人である武者陵司とともに、いまが日本経済の歴史における大きな転換期であり、日本の強さ、大震災からの復興とともにもたらされる日本の輝かしい未来を展望し、全額義援金セミナーを開催させていただきます。さまざまな分野に属するわたしたちの趣旨にご賛同いただける方々がひとりでも多く、この催しにご参集いただけることを切に願っております。（主催・協賛社一同）