日伝が続急伸、１対２株の株式分割と第１四半期４３％営業増益を好感

　日伝<9902.T>が続急伸し年初来高値を更新。４日の取引終了後、９月３０日を基準日として１対２株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることでより投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層のさらなる拡大を図ることが狙い。効力発生日は１０月１日の予定だ。

　また、同時に発表した第１四半期（４～６月）連結決算が、売上高２８２億５５００万円（前年同期比１７．２％増）、営業利益１１億９９００万円（同４３．３％増）、純利益８億８０００万円（同１３．８％増）と大幅増益だったことも好感されている。

　中期経営計画で掲げる「新たな商社機能」の拡大への取り組みとして、取引先との共同による展示会の開催や、ユーザーの工場へ出向いて行う出張展示会を随時開催したほか、６月に東京・名古屋・大阪で仕入先向けＩｏＴ説明会を開催したことなどが奏功した。

　なお、１８年３月期通期業績予想は、売上高１１３０億円（前期比８．９％増）、営業利益５６億円（同１１．２％増）、純利益３８億３０００万円（同３．４％増）の従来見通しを据え置いている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）