イーレックスが急伸、１対３株の株式分割と配当予想の実質増額などを好感

　イーレックス<9517.T>が急伸し上場来高値を更新。１４日の取引終了後、３月６日を基準日として１対３株の株式分割を発表しており、分割権利取りの買いが入っているようだ。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが狙い。また、期末一括配当予想は１０円（従来予想２５円）に変更しており、実質５円の増配となることも好感されている。

　また、同時に１７年３月期の連結業績予想について、営業利益を２６億６４００万円から３７億５８００万円（前期比２．２倍）へ、純利益を１４億２６００万円から２０億円（同７９．９％増）へ上方修正したことも好材料視されているようだ。

　燃料価格の下落に伴う燃料費調整額の低下や、日本卸電力取引所の取引価格下落の影響を受けて売上高は３３４億６６００万円から３１５億４８００万円（同３７．９％増）へ下方修正したが、日本卸電力取引所において積極的に仕入を行ったことや、過不足電力の精算金額算定方法の制度変更などが寄与し、利益面は上振れるという。

　なお、第３四半期累計（１６年４～１２月）決算は、売上高２２０億４９００万円（前年同期比３２．８％増）、営業利益２４億４２００万円（同２．４倍）、純利益１２億５２００万円（同８７．５％増）だった。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）