三井住友やみずほなどメガバンクが堅調、株式含み益拡大で一段の上値余地

　三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>やみずほフィナンシャルグループ<8411.T>など大手銀行株が堅調。この日の日本経済新聞で「三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>の１５年３月期の連結純利益が１兆円に達する見通しとなった」と報じられたことが追い風となっているほか、保有株式の含み益拡大を評価する見方が出ている。
　三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券は２７日、三井住友の目標株価を５７３０円から６０００円、みずほは２５０円から２６０円に小幅だが上方修正した。投資判断はともに「オーバーウエート」としている。株式市場の上昇による、保有株式の含み益拡大を評価しているほか、最近の銀行株の上昇は「カネ余り」がけん引していると指摘。また、日銀の追加緩和がなくても「企業収益拡大や賃金引き上げなどで、広義流動性の伸び率は高まる可能性がある」と指摘し、「銀行株には弱気になれない」としている。

三井住友の株価は１４時２分現在５２９６．０円（△３７円）
みずほの株価は１４時２分現在２３１．１円（△０．８円）
三菱ＵＦＪの株価は１４時２分現在８５４．９円（△３．８円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）