メガバンク上値追い態勢で「銀行」が値上がりトップ、米利上げ思惑がポジティブに働く

　三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などメガバンクがいずれも商いを集めて４連騰と上値指向を強めている。銀行セクターは１０時現在の業種別値上がり率のトップに買われている。

　日経平均１万７０００円台を前に利益確定の売りが厚いものの、全般相場は売り物を吸収して頑強な値動き。それを支えているのがメガバンクだ。米国では好調な経済指標を受けて早期利上げの思惑が強まっており、直近のドル・円相場の動向などにも反映されている。米国市場では銀行株が利上げによる利ザヤ拡大で収益が上向くとの見方から上昇しているが、その流れが東京市場にも波及している。ただ、国内では日銀の９月２０、２１日の金融政策決定会合でのマイナス金利政策の深掘りに対する警戒感は底流している。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）