ポプラ、今期経常を赤字拡大に下方修正

　ポプラ <7601> が1月11日後場(14:00)に決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常損益は2億9300万円の赤字(前年同期は6700万円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の3億3500万円の赤字→4億7200万円の赤字(前期は1億2900万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の7300万円→3億5800万円(前期は6000万円)に4.9倍上方修正し、増益率が21.7％増→6.0倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2億8300万円の赤字→4億2000万円の赤字(前年同期はトントン)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

　同時に、期末一括配当は引き続き未定とした。

　直近3ヵ月の実績である9-11月期(3Q)の連結経常損益は2億4100万円の赤字(前年同期は6200万円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-0.7％→-3.2％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2016 年９月６日付の「株式会社ローソンとの山陰地区事業における共同運営会社の設立のための会社分割契約の承認のお知らせ」で開示しましたように、山陰エリアでローソン社との共同出資で株式会社ローソン山陰を設立し、山陰エリアの店舗の共同運営を開始しました。株式会社ローソン山陰を設立するにあたり、当社は山陰地区で展開する店舗51 店舗の分割譲渡に加え現金出資を実施（ローソン社からは235 店舗の会社分割を実施）することで、当社が株式の約30％を保有する持分適用会社となりました。株式会社ローソン山陰が当社の持分適用会社となったことによる事業価値を当社の会計監査人である優成監査法人と慎重に精査、協議した結果、当社がローソン山陰に投資したローソン店舗譲渡の総資産額の70％に対する持分変動益8.4 億円を連結損益に計上し、また株式取得に関わる法人税2.4 億円を単体計上することとなりました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益を73 百万円から358 百万円に上方修正いたします。なお、ポプラ単体損益については、上記の山陰エリアでの事業継承に関わり、一時的に発生する在庫商品の処分や従業員の有休補償等の費用が当初の想定以上に膨らんだ結果、通期見通しを下方修正しています。これらの一時的な要因を除き、本業のパフォーマンスは中食イノベーションの一環として取り組みがスタートした彩家シリーズ、デザート、弁当、サンドの展開強化により、中食カテゴリで既存店前年比100％を超えるなどと好調に推移し目標利益を達成しております。※上記の業績予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報より作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって異なる場合があります。