＜株式トピックス＞＝業績好調銘柄への良好な株価反応を評価

　２７日の東京株式市場は、ギリシャ政局に対する不安心理が後退、前日の欧州株高を映して買い優勢の展開となった。日経平均株価は大引けにかけて一段高に買われ、前日比２９９円高の１万７７６８円と、ほぼ高値引けでの急反発となった。２０１４年１２月２６日以来、約１カ月ぶりの高値水準を回復した。
　東証１部の２７日の売買代金は、２兆１９５１億円と依然として盛り上がり欠けるものの、株価上昇の背景には、トヨタ自動車<7203.T>、キヤノン<7751.T>、メガバンクといった主力銘柄に活気が戻りつつあることが先高期待につながっているようだ。また、前日の大引け後に１５年３月期通期の連結業績について、売上高２１６０億円を２２００億円（前期比１８．４％増）へ、営業利益６３億円を１０７億円（前期は１３億６２００万円の赤字）へと上方修正を発表したユアテック<1934.T>の株価が一時、前日比ストップ高まで買われるなど、好調な業績内容を発表する銘柄に対する株価の反応の良さも市場心理を好転させているようだ。今週末の３０日には、４～１２月期決算の発表が前半のピークを迎える。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）