日立造が３日続伸、ごみ焼却発電プラントの最適運転管理システム構築に関する取り組みを開始

　日立造船＜7004.T＞が３日続伸、一時前日比１２円高の６８０円まで買われている。同社は４日、日本ＩＢＭと、ごみ焼却発電プラントにおける「燃焼の異常検知」と「燃焼の安定・最適燃焼値の導出」を中心とする最適運転管理システムの構築に関する取り組みを開始すると発表した。
　同社が長年蓄積してきたビッグデータなどに日本ＩＢＭの「ＰＡＯ」（異常の早期発見から対応するアクションの迅速化に対応するためのソリューション）を適用することで、オペレーターが判断する前に異常を検知できる「燃焼の異常検知」と排ガスやダイオキシンの発生を抑える環境性能を最大化して、最も効率よく燃焼させる条件を導く「燃焼の安定・最適燃焼値の導出」を構築。プラントの運転管理の完全自動化を目指す。近年、ごみ焼却発電プラントは、ライフサイクルコストの低減などを目的として民間企業に運転や運営を委託するケースが増加傾向にある。また、ごみ焼却発電が再生可能エネルギーの１つと認められていることから、発電所としても期待されている。同社では、最適運転管理システムを構築することで環境ソリューション事業の更なる効率化を進めていく。

日立造の株価は１０時２０分現在６７６円（△８円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）