ロームが続伸、スマホ向けの新型カラーセンサーを開発

　ローム<6963.T>が続伸、一時前日比３４０円高の７７８０円まで買われている。同社は１７日、スマートフォンやタブレットＰＣなどのディスプレー搭載機器向けに、周囲光のＲＧＢ成分、色温度や照度を検知するカラーセンサー「ＢＨ１７４５ＮＵＣ」を開発したことを発表した。
　近年、周囲のＲＧＢ成分を分析して自動でディスプレー画像を調整したり、照度に応じてディスプレーのバックライトを調光するために、スマートフォンやタブレットＰＣなどのディスプレー搭載機器にカラーセンサーの導入が始まっている。
　従来のカラーセンサーではＲＧＢなどの可視光をしっかりと検知するため、透明の光学窓が使用されていたが、可視光の情報が赤外線の情報に埋もれてしまい、正確な色味を検知できなくなるという課題があった。
　新たに開発したカラーセンサーは、独自の赤外線除去技術と演算方式などにより、暗い光学窓にも適用可能になっており、これらの問題を解決している。９月よりサンプル出荷を開始しており、１５年４月から当面月産５０万個の体制で量産を開始する予定。

ロームの株価は９時３６分現在７６９０円（△２５０円）

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）