シャープが１７年３月期業績予想を上方修正、コストダウンや経費削減が貢献

　シャープ<6753.T>がこの日の取引終了後、１７年３月期の連結業績予想について、売上高を２兆円から２兆５００億円（前期比１６．７％減）へ、営業利益を２５７億円から３７３億円（前期１６１９億６７００万円の赤字）へ、最終損益を４１８億円の赤字から３７２億円の赤字（同２５５９億７２００万円の赤字）へ上方修正した。

　鴻海（ホンハイ）精密工業との協業による効果が表れていることに加えて、コストダウンの取り組みや、経費削減効果などが寄与する。なお、最終損益は、ディスプレーを製造する三重工場や田辺ビル（大阪市阿倍野区）などの遊休不動産の減損損失１２０億円を計上するため修正幅が４６億円にとどまる見通しだ。

　同時に発表した第３四半期累計（１６年４～１２月）決算は、売上高１兆４９１２億７８００万円（前年同期比２３．２％減）、営業利益１８９億３８００万円（前年同期２９０億３７００万円の赤字）、最終損益４１１億６４００万円の赤字（同１０８３億２８００万円の赤字）だった。カメラモジュール、ディスプレーデバイスなどの売り上げが減少し、２割を超える減収となったが、健康・環境システム、ディスプレーデバイスなどの採算が改善し黒字を確保した。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）