【買い】アルバック（6728）決算は好調！いよいよ本格的な上昇トレンドに突入か？= フェアトレード 西村剛

上方修正受をけ、人気化するか？

■注目銘柄
㈱アルバック（6728）

■注目理由
神奈川県茅ケ崎市に本社を置く、おもに産業・研究機関向け真空装置を製造する企業。

2014年に策定された中期経営計画における目標値は、16年6月期に受注高および売上高2,050億円、営業利益170億円、経常利益140億円、当期純利益110億円。同年8月に発表された通期業績見通しでは、FPD製造装置は前期比減少する見込みながら、半導体および電子部品製造装置の需要拡大などから全体として前期比微増の1,750億円を予想している。利益面については、研究開発投資の増加、価格競争の激化、特別利益の計上を見込んでいないこと等から、前期比減益となる営業利益90億円、経常利益85億円、当期純利益65億円を予想していた。15年5月14日に業績予想が上方修正され、売上高1,750億円、営業利益95億円、経常利益105億円、当期純利益70億円と発表された。

平成27年6月期第3四半期（平成26年7月1日～平成27年3月31日）における連結経営成績は、売上高1,291億円（前年同期比△3.6％）、営業利益75億円（同△32.9％）、経常利益86億円（同△29.5％）、四半期純利益61億円（同△36.7％）となった。大型液晶ディスプレイ製造装置の受注高が前年同期を下回り売上高減となった。
（出典：平成27年6月期　第3四半期決算短信〔日本基準〕（連結））

上記決算に関して、連結経常利益は前年度比大幅減となったものの、通期の同利益を従来予想の85億円から105億円（前期133億円）へと23.5％上方修正し、減益率が36.5％から21.5％に縮小する見通しとなった。業績好調にともない、従来未定であった期末一括配当を10円実施し、5期ぶりに復配する方針という。なお、直近3ヶ月の実績である1-3月期の連結経常利益は28.7億円（前年同期比△31.6％）、売上営業利益率は前年同期の9.5％から5.8％へと悪化した。

ここ3ヶ月ほどの株価は200～300円程度の幅で上下を繰り返しておりきれいな上昇トレンドになっている。直近では5月15日に下落に転じたが75日移動平均に近い1,893円で持ち直している。まだまだ上昇傾向は続くだろう。

直近の株価はPER13.77倍、PBR1.28倍、配当利回り0.51％となっている。