クボタが３連騰、１５年１２月期業績予想の上方修正と実質増配予定を好感

　クボタ<6326.T>が３連騰。５日の取引終了後、１５年１２月期の連結業績見通しについて、営業利益を従来予想の１６５０億円から１７３０億円へ、純利益を１１００億円から１１５０億円へ上方修正したことが好感されている。決算期変更に伴う９カ月決算のため前期との比較はないものの、前年同期との比較では、営業利益は１５．９％増、純利益は１３．４％増となり、２ケタ増益見通しとなる。なお、売上高は１兆２５００億円（同９．２％増）の従来予想を据え置いた。
　為替が円安で推移していることに加えて、第２四半期までの業績が堅調だったことなどが要因。一部で中国の景気減速の影響が警戒されていただけに、上方修正により安心感も強まったもよう。また、従来は未定としていた中間・期末配当を各１４円とし、年間配当を２８円にするとあわせて発表した。９カ月決算ながら前期の年２８円と同額とすることで実質増配となる予定で、これも好材料視されている。
　なお、同時に発表した第２四半期累計（４～９月）決算は、売上高８１８８億１６００万円（前年同期比９．９％増）、営業利益１１６３億８００万円（同１６．１％増）、純利益７５７億１３００万円（同１４．６％増）だった。

クボタの株価は１２時５７分現在１９５２．０円（△８１．０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）