倉元が売買高急増で大幅高、有機ＥＬ関連として投機資金流入

　倉元製作所<5216.T>に投機資金が流入、売買高を一気に膨らませ急動意となった。有機ＥＬ市場の拡大が急となっている。米アップルが今秋にも発売予定のｉＰｈｏｎｅ次世代機種の一部で有機ＥＬパネルを採用する見通しにあるほか、薄型テレビでも韓国メーカーに追随して有機ＥＬ採用に舵を切る動きが強まっている。先駆する韓国サムスンとＬＧはいずれも生産設備への巨額投資で中小型液晶パネルの大増産に動いており、これが関連部材メーカーの株価を強く刺激している。

　１６日付の日本経済新聞が、有機ＥＬパネルについて、本格的な普及期に入る２０１７年に市場規模が３兆円に拡大するとし、「素材や製造装置で日本勢が大きな商機を見いだしている」と報じていることが注目されており、そのなか、倉元は有機ＥＬ向けＩＴＯ（酸化インジウムスズ）膜などを手掛けることで、関連有力株の一角として短期資金が攻勢をかけた格好だ。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）