＜注目銘柄＞＝Ｃ＆Ｒ社、ＶＲ関連穴株として実質青空圏を走る

　クリーク・アンド・リバー社<4763.T>は高値圏で利益確定売りをこなしていたが、２５日移動平均線とのカイ離修正を待って再浮上に転じる公算が大きい。株価は２００５年以来１１年ぶりの高みに位置しており、戻り売り圧力が乏しく実質的な青空圏を走る展開となりそうだ。Ｗｅｂやゲームなどのコンテンツ制作代行や、制作スタッフの派遣ビジネスを展開する。

　スマートフォン向けゲームの開発など専門性の高い職種は人材需給ギャップが大きい。同社は制作スタジオの拡充でＩＴ系人材ニーズの取り込みに注力、クリエーターの採用強化に伴い商機を広げている。また、中国企業とＶＲ機器の合弁会社を設立し企業向けに販売するなど、ＶＲ関連分野への積極的な布石が株高材料となっている。４月にはＶＲ機器販売を一般消費者向けにも行う予定（現在は試験的にレンタルを行っている）。改めてマーケットの注目を集めそうだ。

　１７年２月期営業利益は前期比３６％憎の１６億円を見込むが、１８年２月期は建築やファッション分野など新境地開拓が奏功し増益が有望視される。（市）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）