ＪＣＲファーマは朝高後軟化、遺伝性難病治療薬の治験開始へ

　ＪＣＲファーマ<4552.T>は朝高後軟化。同社はバイオシミラー（後続品）への展開に経営資源を注入、国内初となる他家由来の再生医療品を発売していることで存在感を示している。また、研究開発投資先行で赤字企業の多いバイオベンチャーのなかにあって、１３年３月期以降、黒字はもちろん増収増益を続ける好業績も評価されている。困難とされる脳内への薬物搬送に同社の血液脳関門通過技術「Ｊ-Ｂｒａｉｎ Ｃａｒｇｏ」は市場でも注目の的だ。

　そうしたなか、１９日付の日本経済新聞が「（同社は）これまで治療が困難だった『ライソゾーム病』と呼ぶ遺伝性難病の治療薬を開発する。２０１７年１～３月をメドに、安全性を確かめる臨床試験を国内で始める」と報じている。同社の薬物搬送での血液脳関門通過技術を世界ではじめて採用することに改めてスポットライトが当たりそうだ。既に同技術は国内の有力製薬メーカーとも研究協力や共同研究の動きを見せており、実用化に向け注目度が一段と高まることが予想される。



出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）