カルナバイオが４日続落、未開示だった１６年１２月期業績予想は営業赤字転落を見込む◇

　カルナバイオサイエンス<4572.T>が４日続落。前週末１６日の取引終了後、従来未開示としていた１６年１２月期の連結業績予想を発表しており、売上高８億４００万円（前期比４８．８％減）、営業損益４億３２００万円の赤字（前期４億７２００万円の黒字）、最終損益２億９９００万円の赤字（同４億５６００万円の黒字）と営業損益段階から赤字に転落することが嫌気されている。

　従来は創業支援事業のみの予想数値として、売上高８億５８００万円（前期比１０．０％減）、営業利益３億２０００万円（同２２．４％減）と発表していた。ただ、創薬支援事業で小野薬品工業<4528.T>向けに計画していた大規模受託サービスの売り上げが、小野薬の新研究棟建設に伴う研究計画の見直しに伴い一部を除き翌期にずれ込む見込みであること、また、北米地域におけるＤＧＫ（ジアシルグリセロールキナーゼ）の大規模な受託試験契約の獲得が翌期以降にずれ込む見通しとなったことなどから同事業が計画を下回ると予想。あわせて創薬事業の収益を精査した結果、上記の予想になるとした。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）