【売り】塩野義製薬：勝率62%の売りシグナル＋下方修正

【要旨】

下方修正の発表に加え30日の急上昇はやや過激な印象。統計的にも売りが強い状況ですから、短期的な調整を期待して攻めます。

【塩野義製薬株式会社とは？】

製薬業。医療機関向けの抗生物質がメイン。解熱剤・ビタミン剤などで有名。

【最近のトピック】

10月29日に発表した2014年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比54%減の97億円とのこと。一方で、経常利益は15%増の314億円とのこと。2015年3月期通期の連結純利益を前期比26%減の300億円となる見通しであると、下方修正しました。

【どんな値動きをしているの？】

2014年の4月以降は一貫した上昇トレンドが続いており、1800円台だった株価は現在2,776円にまで上昇しています。一方、直近はやや過剰な上昇速度であるため、短期的に調整に向かう可能性も考えられます。

【ここがポイント！】

(1) 高い上昇率
直近5日間での上昇率は6.56%と非常に高く、一時的に売りが優勢となる頃合いとも考えられます。統計的にも売りに優勢の状況にあるとの検証結果があります。
(2) 下窓開け
10月30日には下窓開けのチャート形となり、統計的にもやや売りに優勢な状況。窓埋めが期待できます。

【まとめ】

以上の理由より、ここは短期的な調整を期待して「逆張り売り」で攻めましょう。

【留意点】

統計的には優位ですが、続伸となる可能性があるためロスカットは必須です。また、詳しい売買手法に関しては次項を参照して頂ければ幸いです。

【統計解析の結果の概要】

利用した戦略：225銘柄逆張り売り
検証期間：2000年1月4日～2014年10月30日
取引回数：6916回
対象市場：225銘柄
売買手法：寄成売り→引成買い
勝率：62%
勝ちトレード平均利益：+2.1%
負けトレード平均損失：-2.4%
平均損益率：+0.4%