ラサ工は小動き、１６年３月期営業利益上方修正も最終利益は減額

　ラサ工業<4022.T>は小動き。同社は９日取引終了後、１６年３月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を２５０億円から２４５億円（前の期比８．１％増）へ、営業利益を１５億円から１６億８０００万円（同２９．９％増）へ、最終利益を９億円から６億６０００万円（同変わらず）へそれぞれ修正した。

　化成品事業は、半導体向け高純度燐酸が海外向け販売を中心に好調に推移しているが、電子材料事業は、放射性ヨウ素吸着剤の販売は寄与したが、レアメタル商品市況の混乱が続いたことなどから収益は予想より悪化する見込み。

　本業のもうけを示す営業利益は従来予想から１億８０００万円程度上乗せされ前期比３割増益となるが、最終利益については投資有価証券の時価が著しく下落したことによる特別損失計上が影響して、前期比横ばい水準まで下振れることで株価も気迷いモードとなっている。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）