特殊ペプチド原薬の開発・製造販売の新会社設立検討、ペプドリ、塩野義薬、積水化

　ペプチドリーム<4587.T>と塩野義製薬<4507.T>、それに積水化学工業<4204.T>は１日の取引終了後、特殊ペプチド原薬の研究開発、製造および販売を行う新会社設立に向けた検討を開始した、と発表した。

　近年、次世代創薬技術として「中分子創薬」が注目を集めており、世界各国で特殊ペプチド医薬品を巡る主導権争いが始まっている。そのなか、特殊ペプチド原薬の安定的な供給体制確立へのニーズが高まっているが、現時点では高精度で安定し大量に特殊ペプチド原薬を供給できる製造受託メーカーは世界的にも存在しない。また、これまで使われてきたペプチド合成法の生産性は極めて低く、その改善が求められている。

　こうしたなか、３社を中心にオールジャパン体制（大塚ホールディングス<4578.T>傘下の大塚化学、島津製作所<7701.T>、長瀬産業<8012.T>、中村超硬<6166.T>、日産化学工業<4021.T>など）の構築と最先端技術の集約による高品質特殊ペプチド原薬の低コストかつ安定供給体制の確立について検討を行っている。新会社の設立時期、経営体制、資本・資金計画などの内容については８月上旬以降に発表を行う予定だ。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）