パピレスが反発、スマホ効果で電子書籍配信に追い風強い

　パピレス<3641.T>が反発。８月下旬からはボックス圏もみ合いに移行していたが、時価は２４００円近辺で三角もち合いが煮詰まっており、２５日移動平均線との上方カイ離修正も完了したことで、再び買いが入りやすくなっているようだ。
　電子書籍配信の草分けだが、最近はスマートフォンやタブレット端末の普及加速が同社にとって有利な環境をもたらせている。それに合わせて、実用書やノウハウ本などの書籍内容を記事単位で販売する電子書籍サイトを展開、忙しいビジネスパーソン向けの需要を取り込むなど多彩なサービスも注目される。
　海外向け需要開拓にも布石を打ち、今下期は海外向けコンテンツ拡充に伴う翻訳費用などが利益面でマイナスとなる見込みだが、会社側が予想する通期営業利益５億２００万円（前期比２３．９％減）は保守的。スマホ効果を背景に１割程度の増額を予想する声も強い。

パピレスの株価は１２時３７分現在２４０２円（△１１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）