日本調剤が１対２株の株式分割と配当予想の実質増額修正を発表

　日本調剤<3341.T>がこの日の取引終了後、９月３０日を基準日として１対２株の株式分割を実施すると発表した。効力発生日は１０月１日で、投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、投資家により投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的としている。
　また、株式分割に伴い、従来４０円を予定していた期末配当を２２円にするとあわせて発表した。分割を考慮すると実質４円の増額修正となる。
　同時に発表した第１四半期（４～６月）決算は、売上高４８８億９５００万円（前年同期比１３．４％増）、営業利益２０億５２００万円（同２．３倍）、純利益１２億２１００万円（同４．２倍）だった。主力の調剤薬局事業で既存店が堅調に推移したことに加えて、ジェネリック医薬品の使用促進や在宅医療への取り組み強化などで調剤報酬が増加したことが寄与。また、医薬品製造販売事業、医療従事者派遣・紹介事業も好調に推移し、全セグメントで増収増益を果たしたという。
　なお、１６年３月期通期業績予想は、売上高２０７５億２３００万円（前期比１４．１％増）、営業利益８２億円（同２３．４％増）、純利益３５億８３００万円（同２９．０％増）の従来予想を据え置いている。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）