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地味なスーパー業なので仕方ない。しかもイオンの子会社で合併後のバランスシートなどなかったとあってはアナリストの早期のカバレッジは期待できない。
しかし昨日発表した第一四半期決算は良好なものだったと言えよう。売上高は1630億円、営業利益は35億円、営業利益率は2.16%と、中間期計画の営業利益の60%を達成し、中間期の利益率前提の1.76%を軽くクリアしていた。前期は統合前なので前期比情報は決算短信にはないが、参考資料によると3社単純合算をベースとした前年同期比は売上高で7.1%増、営業利益で17%増(のれん代を除けば23.8%増)と強いものであった。粗利益率は食材仕入れ値の上昇をすべては転嫁できなかったため、前年より0.4ポイント低下したものの、販管費の合理化により高い営業利益の伸びを達成した。
ちなみに3−5月期の3社の既存店売上は+4.3%と健闘した(去年3月に多少の消費税引き上げの駆け込み需要があったと考えても)。積極的にマルエツプチなどを出店しているマルエツにおける既存店は+6%と高く、カスミは+3%、一番規模の小さいマックスバリュー関東は-2.1%であった。マルエツの営業利益は75%も伸び17.7億円、カスミはほぼ横ばいの17.3億円であった。
通期計画は売上高6600億円、営業利益120億円、EPS37.97円であるが、もし販管費の抑制によって2.0%の営業利益率を達成できるとすれば業績は1割程度上ぶれる公算は高い。その前提で計算するとEPSは約42円。もちろんそれでも今期ベースのPEは25.7倍と正直それほどの割安感はない。しかし来期には順調な売上成長と合併シナジーのさらなる具現化によりEPS50円程度稼げる、その後2年くらいは10%成長が可能と仮定すれば、現在の株価はそこそこ割安なのではないか。ちなみに純資産倍率は現在1.09倍である。
配当利回りは1.29%。株主優待は1年で6000円分の割引券(1000円ごとに100円使用可)なので、最小100株単位における株主優待利回りは5.5%、総利回り合わせて6.8%。短期の大幅上昇はなくても下値も限定されておりNISAなどに適している。