今週の【早わかり株式市況】 新年も“絶好調相場”継続、大発会は4年ぶり上昇で昨年来高値の好スタート

　今週の株式市場は、大発会に日経平均株価が大幅高と4年ぶりに上昇し、昨年来高値を更新する好スタートとなった。

　今年初めの取引となる大発会の4日は、前日の米株高と為替の円安進行を受けてリスクオン一色の展開となり、日経平均は昨年末比479円高とロケットスタート。大発会としては4年ぶりに上昇し昨年来高値も更新した。

　翌5日は為替が円高方向に振れたうえ、前日急伸の反動もあって利益確定売りに押され、日経平均は反落した。ただ、下値には押し目買いが入り、下げ幅は限定的だった。

　週末の6日は3連休や米雇用統計の発表を前に積極買いが見送られる中、米長期金利が低下したことで円高がさらに進んだことから、リスク回避姿勢が強まり続落した。

　日経平均株価は、前週比339円(1.78％)高の1万9454円と2週ぶりに反発して取引を終えた。週間の振れ幅は337円と、前週の486円から縮小した。


　来週は米次期大統領が就任する20日に近づくに連れ、トランプ氏の発言や次期政権の政策が意識され、株式や為替など金融市場は神経質な展開になりそうだ。
　重要イベントとしては、国内では11日発表の11月景気動向指数が注目される。海外では11日に行われるトランプ次期米大統領の記者会見が最大のイベントだ。そのほか、13日に行われるイエレンFRB議長の講演や同日発表される中国12月貿易収支に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド（1月4日～1月6日）

【↑】 1月 4日(水)―― 479円高、4年ぶりの上昇スタートで昨年来高値更新
　日経平均 19594.16( +479.79)　　売買高23億7573万株　売買代金 2兆6851億円

【↓】 1月 5日(木)―― 反落、円高進行で主力株に利益確定売り
　日経平均 19520.69( -73.47)　　売買高20億4638万株　売買代金 2兆4359億円

【↓】 1月 6日(金)―― 続落、3連休や米雇用統計控え利益確定売り
　日経平均 19454.33( -66.36)　　売買高18億6189万株　売買代金 2兆3537億円

◆セクター・トレンド（1月4日～6日）

(１)東証全33業種中、32業種が上昇
(２)郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運株が上昇率トップ
(３)ソフトバンク <9984> など情報・通信、ヤマトＨＤ <9064> など陸運といった内需株が買われた
(４)三菱ＵＦＪ <8306> など銀行、第一生命ＨＤ <8750> など保険といった金融株に買い戻し
(５)円高基調もキーエンス <6861> など電機、ホンダ <7267> など自動車といった輸出株は堅調
(６)国際石開帝石 <1605> 、日鉄鉱 <1515> など鉱業株が唯一の下落


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