【井川純一の今夜も兜町で一杯】キレがないんじゃないですかぁ

　２月１５日（水曜日）の日経平均株価は１９９円高の１万９４３７円９８銭と反発。今日は、米株高や円安を背景に広範囲に買い戻される展開となりました。イエレンＦＲＢ議長が上院の議会証言で、利上げを待ち過ぎるのは賢明でないとの認識を示したことで、１ドル=１１４円台前半への円安進展、これが追い風となったようです。往来相場に、なんだか疲れが溜まります。
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　昨日、小娘記者から「最近の“一杯”の文章、キレがないんじゃないですかぁ」と苦言を呈された。当方、「ムムっ」と思えでも、心中「やっぱり、そうかぁ」と反省。確かに、そう指摘されるとその通りで、例年春が近づくと鬱々たる精神となり、どうも筆が鈍ってしまう。この季節、なんだかおセンチな、オヤジになっちまうのだよなぁ。

　昨日仕事を終え、今日はバレンタインデーだったことに気付く。この年になると、「へん、チョコなんかいらねぇや」といったところだが、いざ、義理チョコのひとつ頂戴しないと、ちょびっとだけ寂しさが漂ったりするのよね。当然、自宅に帰っても、妻、娘は、なにごともなかったかのように過ごしていた。が、今日、妙齢の女性から「はい、チョコね」と渡され、なんだかホンワカ気分。こんな、オヤジの無垢な気持ち、若い連中には分からんだろうなぁ。

　さて、今日の相場で目に入ったのが非鉄株。東邦チタニウム<5727.T>が一気に上放れの様相をみせている。また、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>も上値指向、三井金属<5706.T>、東邦亜鉛<5707.T>、ＤＯＷＡホールディングス<5714.T>、三菱マテリアル<5711.T>なども物色人気を集めるなど、非鉄株が人気。ここ中国の景気減速懸念が後退、加えて米国の巨額インフラ投資政策への期待感が高まるなど、グローバルに景況感が改善している。これが銅市況など非鉄市況の上昇につながっており、ＣＲＢ指数も昨年６月下旬以来の高値水準でもみ合っている状況で、関連銘柄に継続的な買いを誘導している。　

　と、書いたところで、急な取材が入る。今日はここまで、すまんのぉ。当方、なんだか、最近珍しく多忙なのである。ああ、ゆっくり、あん肝ポン酢を肴にホッピーでも飲みたいもんだよなぁ。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）