「阿呆になって買い上がるべき」かもしれないが、「落ち着くのを待ちたい」

著者:武市佳史
投稿:2015/05/28 10:41

◆“買いが買いを呼ぶ”展開 - とうとう124円台へ

※ご注意:予想期間は5月29日と表示されていますが、本日(5月28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


あぁ、完全に乗りそびれた…。

押し目らしい押し目は見られず、連日のドル全面高の展開。
さすがに2007年6月22日高値(124.120円)手前では押さえられましたが、それでもNYタイムにはとうとう124円台へと到達しています。

米10年債利回りが堅調推移を見せたことがドル買いを誘った面もありますが、それよりも“買いが買いを呼ぶ”展開となって“全ての材料を呑み込んだ”と考えるのが自然です。
短期的には明らかに“上昇行き過ぎ領域”に入っていると考えられますが、大きな調整が入る気配が窺えないのはこのためです。

◆乗りそびれてしまった以上、無理をせずが基本

中長期的に大きなトレンドが発生している可能性を考えるのであれば、実はこの水準からでも「阿呆になって買い上がるべき」局面といえるかもしれません。
ただ「この水準まで乗りそびれてしまった」のは事実ですでの、いまさら焦っても仕方ありません。

短期取引が主体の方は“この激流の間が勝負”ということになりますが、そうでなければ“無理をせず”“じっくりと構えて”、少し激流が落ち着くのを待ちたいところです。
124円台の滞空時間は、かなり短かったですから…。
またドル買いそのものが転換してしまうようなことはないでしょうから、チャンスはまだあるでしょうから…。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:125.480(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:125.000(大台)
上値3:124.765(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:124.254(12/8~12/9の161.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:124.120(07/6/22高値、5/27高値)
前営業日終値:123.660
下値1:123.417(5/27の50%押し)
下値2:123.268(5/27の61.8%押し)
下値3:123.000(大台、ピボット1stサポート、5/27の76.4%押し)
下値4:122.784(5/27高値、5/22~5/27の38.2%押し)
下値5:122.346(5/22~5/27の50%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:25 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想