東京株式(大引け)=56円高、日銀の買い思惑で浮上

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/11/21 16:14
 21日の東京株式市場はやや売り優勢でスタートした後、次第に下げ幅を広げたが、後場後半に地合いが一転して急浮上、プラス圏に切り返した。
 大引けの日経平均株価は前日比56円高の1万7357円と続伸。東証1部の売買高概算は25億1705万株、売買代金概算は2兆4958億8000万円。値上がり銘柄数は1047、対して値下がり銘柄数は640、変わらずは147銘柄だった。日経平均は1万7300円台半ばと1週間ぶりの高値で着地した。
 前日の欧米株は高安まちまちで米国株市場では、好調な米景気指標を受けNYダウが最高値を更新したものの上げ幅は限定的だった。東京市場でも3連休前で手控え感が強いうえ、衆院解散前で買い手掛かり難のなか、麻生財務相の発言が為替の円高を助長したこともあって主力株などを中心に売りに押される展開。日経平均は一時200円近く下落した。しかし、衆院解散が行われた後、後場後半になって地合いが変わる。日銀のETF買いの思惑が市場を巡り、これを背景に先物への売り圧力が弱まり、押し目に実需の買いが流入、全体相場を押し上げる格好となった。
 個別では、マーベラスが商いを膨らませ大幅高、ケネディクス、川重なども物色された。スカイマークがストップ高となったほか、アイロムHD、第一精工も値を飛ばした。ぐるなび、生化学が急伸、日本化も大きく買われている。半面、トヨタ、マツダが冴えず、村田製も軟調。サクサが急反落となったほか、日本エンター、良品計画も大幅安。SUMCOも軟調。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ