「米経済の堅調を改めて確認」=外為どっとコム総研 神田卓也
株失速でも底堅い
東京市場のドル/円は、107.30円台で上値が抑えられたものの底堅く推移。日本株が戻りきれずに失速してもドル/円の下値は限定的であった。昨日発表された米9月消費者物価指数が、わずかとは言え予想を上回った事がドルのサポートとなっているようだ。
QE3終了先送り観測は後退
世界的に低インフレへの警戒が広がる中での消費者物価指数の上ブレは、米国経済の堅調さを改めて市場に印象付けるとともに、来週のFOMCで量的緩和終了の先送りが発表されるとの淡い期待を打ち砕いた事だろう。
107円台半ばのポイント突破も
こうした中、海外市場でも、株価の大崩がなければドルの堅調推移が続くと見られる。米週次新規失業保険申請件数(21:30)や 米8月住宅価格指数(22:00)が好結果となれば107円台半ばのチャートポイントを突破して上値を伸ばす可能性もあろう。
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