米国GDPの衝撃、再び。。

著者:川島寛貴
投稿:2014/08/28 22:52

個人投資家予想レンジ(ドル円)20時~00時

103.00円(心理的節目)~103.88円(前日終値)
現在のレートは103.75円です。(22:37)

夕方の下落を受けて個人投資家の心理が一気に冷え込んだことが分かる結果となりました。ここから勇気を持ってドル円を買う人は少なそうですね。

短期の売りポジションを一掃したGDP改定値

本日の21時30分に、米国のGDP改定値が発表されました。
結果は予想値の3.9%に対して4.2%となり、これにより瞬間的にドル円が跳ね上がり、103.71円から103.86円まで上昇しました。

市場がウクライナ情勢が緊迫したことを受けてベア(弱気)になっていた時に、こういったサプライズがあると市場が荒れやすく短期的に傾いていたポジションが一掃され、次のニュースが出るまで相場が動きづらくなります。
19時過ぎに発表された「ロシア軍のウクライナのノボアゾフスク地域を支配」とのニュースでこれまでのドルロングが縮小されたのであれば、下押しは限られるのではないでしょうか。
何よりGDPがまた好転してきたことは為替市場にとってはドル買い要因。
米長期金利利回りはGDPの発表を受けて、瞬間上昇しましたが、この上昇は短命となり直ぐに下落し、リスク回避ムードもまだ継続状態でありどっちつかづといったところです。

今後の売買ポイントとしては、やはり夕方のニュースで突っ込んだ103.60円付近。割れて、103.50円。
それでも、103.20円を大きく割り込んでいくことはよほどのネガティブ要因がなければなさそうです。
上方向は指標発表後に飛び抜けた103.80-85円。そして、心理的節目である104円となります。

未だ予断を許さない状況のウクライナ情勢ですので、突発的なニュースがはしる可能性が高いことから、いつもよりポジションを落としておくのが懸命のようです。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想