<私の相場観>=楽天証券経済研究所・シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之氏
18日の株式市場は日経平均が今年最大の上げ幅を記録したが、これがこのままトレンドの転換を示唆するとは言い切れず、もう少し様子を見る必要があろう。全般はインデックス主導の底上げであり、持続性には疑問符もつく。目先の株価急伸の背景には今年の日本株のパフォーマンスが海外市場と比べ悪かったことが挙げられ、18日の日銀の金融政策決定会合の結果は明確な材料というよりは、買い戻しの口実となった格好である。
その伏線となったのが17日に発表された10~12月期の国内GDPであり、市場コンセンサスを大きく下回ったことから、追加緩和期待がにわかに再燃していた。そうした折、日銀の成長基盤強化支援では本則による資金供給枠を倍増させるなど、金融市場に配慮した政策アナウンスが、買い戻しの動きを増幅させる結果となった。
ただ、今はアベノミクスへの期待がやや剥落しているほか、新興国の経済不安も依然としてくすぶる。したがって戻りを試す相場の域を出ず、当面は昨年来高値への3分の2戻しである1万5550円どころがひとつの上値メドとみている。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
その伏線となったのが17日に発表された10~12月期の国内GDPであり、市場コンセンサスを大きく下回ったことから、追加緩和期待がにわかに再燃していた。そうした折、日銀の成長基盤強化支援では本則による資金供給枠を倍増させるなど、金融市場に配慮した政策アナウンスが、買い戻しの動きを増幅させる結果となった。
ただ、今はアベノミクスへの期待がやや剥落しているほか、新興国の経済不安も依然としてくすぶる。したがって戻りを試す相場の域を出ず、当面は昨年来高値への3分の2戻しである1万5550円どころがひとつの上値メドとみている。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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