<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏
今の市場参加者の最大の関心事がどこにあるかといえば、それは今回の戻り相場の頂点がどこになるかということだ。
おそらく、5月22日の日経平均の年初来高値1万5627円をこのまま一気に抜き去ることはできないだろう。なぜなら、5月22日以降の調整は、円高が引き金となっており、その時の(円高反転前の)為替水準は1ドル=103円70銭台だった。現状はまだそれよりはるかに円高・ドル安水準にある。
もう一点、決定的なことは5月の高値時と今とでは出来高水準が大きく違うことだ。2兆円程度の売買代金では、新高値圏に出ることは難しい。
したがって、今の相場は「二番天井を探す相場」と定義できる。その水準がどこかは、為替動向も絡み容易に想定しにくいが、早晩下値を試す場面が訪れるだろう。問題はその先。
6月13日の安値1万2445円を下回らないとすれば、これは05~06年の小泉郵政解散相場と酷似する展開となる。当時は高値更新まで8カ月程度の時を要した。今回も下値は限定的だが、5月高値を抜くのは来年にずれ込む可能性が高いとみている。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
おそらく、5月22日の日経平均の年初来高値1万5627円をこのまま一気に抜き去ることはできないだろう。なぜなら、5月22日以降の調整は、円高が引き金となっており、その時の(円高反転前の)為替水準は1ドル=103円70銭台だった。現状はまだそれよりはるかに円高・ドル安水準にある。
もう一点、決定的なことは5月の高値時と今とでは出来高水準が大きく違うことだ。2兆円程度の売買代金では、新高値圏に出ることは難しい。
したがって、今の相場は「二番天井を探す相場」と定義できる。その水準がどこかは、為替動向も絡み容易に想定しにくいが、早晩下値を試す場面が訪れるだろう。問題はその先。
6月13日の安値1万2445円を下回らないとすれば、これは05~06年の小泉郵政解散相場と酷似する展開となる。当時は高値更新まで8カ月程度の時を要した。今回も下値は限定的だが、5月高値を抜くのは来年にずれ込む可能性が高いとみている。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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