【8月24日】半値水準の19271円の維持が大事、19200円-19500円のレンジを想定◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2017/08/24 08:58

半値水準の19271円の維持が大事

23日のNY株式市場は、トランプ米大統領の発言を嫌気して反落。
トランプ米大統領がメキシコとの国境沿いに壁が必要だとし、建設のための予算が確保できなければ政府機関の閉鎖も辞さないとの考えを示唆。誰も望まない政府機関閉鎖を人質に壁建設を強行する構えを見せたため、米政権の先行き不透明感が強まり、リスク回避の売りが広がる。
主要指数は終日マイナス圏で推移したが、ジャクソンホール会議が24日から始まり、25日のイエレンFRB議長やドラギECB総裁の講演の内容を見極めたいとの様子見ムードが強く、相場の下値は限定的。


本日の日経平均は8/22に付けた直近安値19361円を切れて安値更新が見込まれる。昨日の反発も弱く下げるときは大きく下げる相場はダウントレンドの典型的な値動きだ。本日も直近の安値を切れれば戻りの鈍さの嫌気売りが出る可能性があり、買い方は今晩のジャクソンホール会議で見送り姿勢の所に売り仕掛けられ下方向に走ることも念頭に置きたい。
直近安値19361円を切れれば4/17安値18224円と6/20高値の20318円の半値水準である19271円の維持が大事である。


CME日経平均先物の終値は1万9345円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万9434円と比べ90円ほど安い水準。現在シカゴグローベックス先物は終値から30円安い19315円で推移。


外国証券経由の注文状況 60万株の買い越し観測
買い注文 670万株
売り注文 610万株


★本日の予定
 14:00 6月の景気動向指数改定値
 15:00 投資部門別株式売買動向

海外 4~6月期の英GDP改定値、
週間の米新規失業保険申請件数、
7月の米中古住宅販売件数


本日から3日間の日程で、米ワイオミング州ジャクソンホールにて米カ
ンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催。世界中から中央銀行総裁や政治家、学者、エコノミストらが参加する恒例行事で、市場が注目するイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演は25日に行われる予定。

配信元: 達人の予想