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中期は未だ下降トレンド継続中、しかし「大陽線出現」で目先は買い優勢に トレードタイム

日足の大陽線VS週間足のコマ線はどちらが優勢…?


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■低インフレはいずれシワ寄せが来るので、雇用市場の変化には注意!


先週末の雇用統計の結果、予想を覆すポジティブサプライズになり、若干ながらバランスシート縮小に着手し、年内追加利上げの可能性が残ったとみるのが妥当ではないかとみています。

しかし、平均賃金に関しては予想通りと下回らなかったものの、前年比ベースでは相変わらずの2%台と低インフレは否めない状況です。

よく考えれば、賃金安で数多くの雇用を確保している状況を踏まえると、やはり平均賃金としては上がりづらいという方程式はなんら普通の考え方です。

だからこそ、今後追加利上げを継続すると、消費者含め企業にも大きく負担が圧し掛かり、景気下り坂をイメージしてしまいます。それ故、年内利上げという予想は、現段階ではまだイメージ付きづらいです。



■米国債バブル崩壊から株式市場暴落の警鐘、そしてアノマリー説も再浮上!

むしろ、気がかりなのが上昇続ける【中期的な】NY株式市場です。
週末の雇用統計の結果を受けて、9連騰し8日連続で最高値更新というバブル的な上昇には、少々怖さも感じています。
今の株式市場は米ドルと違い、弱い材料には反応せず、強い材料には過剰反応を起こすモンスター市場化している気がします。

その背景には、やはり「米国債買い」つまり猫も杓子も債券を買い捲るものが市場には存在し、バブル化しているのです。

結局「米国債買い→米国債価格上昇→米国債利回り下落」といった感じで、米ドルにとってはマイナス材料になり、株式とは全く違う動きになってしまうのです。

今すぐでなくとも、今後、米国債バブルが崩壊し、株式市場もいずれは大きな調整局面に入る可能性も十分に考えられるので注意はしたいです。




■日足の大陽線VS週間足のコマ線はどちらが優勢…?

日足チャートでは一旦、最近の底値圏で大陽線が週末出現し、戻り優勢と言いたいところです。
また、週間足ではコマ線が出現し、今の気迷いを表現しているのが良くわかります。
やはり、110円割れでは買い勢力が強く、114円では買いも続かないレンジ相場と8月は予想したいところです。

IMM日本円の大口投機玉はネットで112,196枚の売り越しで、売り越し幅は前週と比べ9,293枚縮小しています。しかし、まだまだ円売りポジションが健在といったところで、円売りに対する自信が伺えるし、どの段階で投げてくるのか?

それは、NYゴールドのポジションがたった1週間で38,841枚の急拡大で、この先の市場含めた政治・経済の地殻変動を察知しているかのようなポジション取りです。

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平野朋之 (ひらのともゆき)

株式会社トレードタイム代表取締役