米GDPがカギに=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2017/07/28 10:19

米GDPがカギに

ドル/円は、このところ上値の重い展開が続いているが、その裏側で下値の堅さも目立ってきた。今週は、110円台に差し込む場面も多かったが、いずれも終値(NYクローズ)では111円台に戻している。本日の終値が111円台半ば以上になれば、週足が下ヒゲの長い陽線引けとなるため、底入れ感を醸成しそうだ。

そのカギを握るのは米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値だろう。市場予想は中央値で前期比年率+2.7%となっており、前期の同+1.4%から成長が加速する見込みとなっている。なお、米アトランタ連銀の予測モデルである「GDP NOW」では同+2.8%とやや高めの伸びが見込まれている。その他、同時刻に発表される米4-6月期雇用コスト指数(予想:前期比+0.6%、前回:同+0.8%)にも注目しておきたい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想