[7月21日版]【大幅安となる】日本株急上昇、この上昇はホンモノ?

著者:中原良太
投稿:2017/07/20 21:49

【日本株急上昇、この上昇はホンモノ?】

7月20日の日経平均は大幅高となり、1日を終えました。

東証一部の業種別で見ると、
全33業種中値上がりしたのは32業種となり、
値下がりした1業種となりました。

また、日経平均は前日比123円73銭高となりました。

20日の日本株市場は、

欧米株市場の上昇を追い風に、
堅調な値動きが目立ちました。

円高が上昇の重しとなったものの、
海外市場に牽引された形となったようです。

一方、日本株は既に大きく上昇したこともあり、
おおよそ海外視野の上昇は織り込んだか。

まだ円高など、不安要素も残されていることから、
続伸するにはやや手掛かり難と捉えることもできるでしょう。

今後は、ECB定例理事会や、
ドラギ総裁会見なども控えています。

大きなイベントが控えていることもあり、

今後の為替動向なども左右される可能性があるため、
これからの市場は様子見ムードが強まる可能性も、
憂慮されるでしょう。

これが日本株市場にとって逆風となり、
相場全体の上値が重たくなっている様子です。

しばらく、日本株が大きく上昇するのは、
期待しづらいと考えられるでしょう。

よって、

今はあまり大きなリスクを取らず、
慎重に動いておくのが無難と考えられます。

相場の上昇が期待しづらい今のような状況では、

これまで値上がりしてきた株ほど、
利益確定のために売られやすいと考えられます。

よって、こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

ちなみに、ここ1ヶ月で堅調な業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月で堅調な業種別株価指数】
◯ 鉄鋼(前月比+13.99%)
◯ 非鉄金属(同+6.60%)
◯ 輸送用機器(同+4.81%)

以上の3業種については、
ここ1カ月で大きく上昇してきているため、
短期的には利益確定されやすいと考えられます。

今のところのCME先物市場の動向を見ると、
7月20日21時10分現在でCME日経平均先物は対日経平均比-25円。
弱気な動きを続けています。

短期的な反落には要注意です。

何らかの買い手がかりが出ない限り、上昇は難しいかもしれません。

急落する可能性も踏まえ、
今のところは、あまり資金を投入せず、様子見したいところ。

7月21日のスタンスとしては、【大幅安になる】と弱気で臨みます。
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想