“昨日と同様”が基本も、“巻き戻し”がやや優勢…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/07/19 10:46

◆111円台に突入も、維持はできず…

※ご注意:予想期間は7月20日と表示されていますが、本日(7月19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


朝方こそ買い戻しが目立ったものの、「オバマケア代替法案の修正案審議入りを断念」との報で再びドル売りが優勢となりました。
ドル円は112円ラインを割り込むと、一時111.685円まで下値を拡大しています。

一方で昨日も記したように、同水準は“50/100/200日移動平均線”がほぼ重なりあい、また“6/14~7/11の50%押し(111.640円)”とも合致するという、“テクニカルの大きな節目”です。
日銀金融政策決定会合/ECB理事会を控えるスケジュール感も相俟って、さらなる下値追いは抑制され、111円台を維持し続けることもできませんでした。

◆“昨日と同様”が基本も、“達成感”“スケジュール感”が巻き戻しを促す…!?

本日は主だったイベントが不在となることから、基本は“昨日と同様の動き”と見られます。
“米年内利上げ観測後退⇒ドル売り”は継続するものの、“金利選好志向⇒円売り”もしばらく続くと見られるからです。
ただ112円を割り込み、大きな節目に到達した“達成感”、翌日にイベントを控える“スケジュール感”を考えると、「やや巻き戻し優勢」と考えるのが自然かもしれません。

“戻り売り圧力”は根強いと見られますが、また“流れに逆らう”格好にもなりますが、昨日と同様「112円割れは積極的に買い拾う水準」と考えて臨みたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:113.000(大台)
上値4:112.862(7/17高値)
上値3:112.677(7/18高値、7/11~7/18の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:112.412(7/17~7/18の61.8%戻し)
上値1:112.273(7/17~7/18の50%戻し)
前営業日終値:112.078
下値1:111.798(200/100/50日移動平均線)
下値2:111.640(6/14~7/11の50%押し、7/18安値、日足・一目均衡表基準線)
下値3:111.545(ピボット1stサポート)
下値4:111.465(6/27安値)
下値5:111.249(日足・一目均衡表先行スパン上限)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:01 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想