米ドル/円、当面はレンジワークが継続しそう

著者:津田隆光
投稿:2017/06/23 16:00

メインテーマがシフトチェンジ

金融マーケットのメインテーマが、「政治/地政学」から「中央銀行/金融政策」に徐々にシフトチェンジする中、テクニカルチャートで勘案する当面の米ドル/円の動きはボックス圏内での推移が想定されます。以下、米ドル/円・日足・スパンモデル®+21日ボリンジャーバンド+DMIをご覧ください。

上記チャートのメルクマール(指標)をそれぞれ確認していくと、

1) 21日MA(21日移動平均線)が横向きであること
2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う形状となっていること
3) 各ボリンジャーバンドが21日MAに対して、パラレル推移となっていること
4) DMI(方向性指数)において、+DIと-DIの2つのラインが収斂状態となっており、またADXが右肩下がりとなっていること(上図赤丸印)

以上のことから、方向性の乏しいレンジ相場主体の動きとなることが想定できます。

当面の米ドル/円の「戦略レンジ」(コアレンジ)となり得るゾーンは、21日ボリンジャーバンド・±2σライン内のゾーンを基準とする109.30-112.00円と想定します。

これからの時間帯において、上記チャートのDMI(方向性指数)が23日時点で確認できるような形状(=+DIと-DIの2つのラインが収斂し、ADXが右肩下がり継続となる状態のこと)が続く場合の「重点レンジ」(コアコアレンジ)は、21日ボリンジャーバンドの21MAから+2σライン内のゾーンを基準とする110.60-112.00円を考慮してもいいのかもしれません。
津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想